おくさまのすてきな暮らしっぷり。

okusamayo.exblog.jp
ブログトップ

ベンジャミン・バトン 観ました。

d0012167_2342557.jpg

1920年代にF・スコット・フィッツジェラルドが執筆した
80代で生まれ、そこから若返っていくひとりの男の姿を描いた短編の映画化作品。

普通の人々と同じく彼にも時の流れを止めることはできない。

ニューオーリンズを舞台に、1918年の第一次世界大戦から21世紀に至るまでの、ベンジャミンの誰とも違う人生の旅路を描く。

(goo映画より)




テレビでこの映画の予告観たとき生まれたばかりのベンジャミンの姿を見てショックやった。
でもてっきり、そこから若返ってゆくことを利用して悪さするブラット・ビットさまを想像してた。
そういう運命に生まれた男性に好奇心いっぱいやったし。
でも、わたしのあさはかなその想像も、好奇心も、まったく失礼なことでした。

ベンジャミンだけでなく沢山の人たちの大切に生きた人生が描かれてました。

上映時間167分。
さぶろくじゅうはちやもん長丁場は覚悟の上やったけど、あっちゅう間やった。
だからって先を急ぐことなく、ゆったりとした時間が流れてた映画やったと思います。

今、この歳になってこのような映画を観れたってことがよかったのかもしれません。
大きな感動とかはないけど、しんみりとせつなくってぽろぽろ泣いてしもた。

メイクとかCGとかで老けさせたり若返らせたり、ベンジャミンを演じたブラットビットさま。
一時、素のブラピになるときがあってうっかり惚れました。
けど、惚れたところでどないなるちゅうわけでもないので
ウチのブラピで我慢しておこうと思いました。なんのこっちゃ。

奇妙な境遇に生まれたひとりの男の80年の人生が暖かい眼差しで描かれてたと思うし
その男の人生に関わった人たちの出逢いと別れがじっくりと丁寧に描かれていたとも思う。

ベンジャミンは人との出逢いをとても大切にした人でした。

ベンジャミンに関わったさまざまな人たちの人生もまたいい感じに描かれてました。
わたしが想像していたようなわたしみたいな悪人がひとりも出てこなかったのでホッとしました。

それでは、ここから先はゆっくりこの映画を振り返ってみたいと思います。







d0012167_15164497.jpg

父親に捨てられたベンジャミンを拾ってくれて育ててくれたのが老人ホームの経営者のこの女性。
温かくって心豊かな懐の大きな母親でした。
タラジ・p・ヘンソンさまとおっしゃるのですね。すてきでした。はじめてみました。

幼少の頃のベンジャミンの周囲に居た人たちも温かく微笑ましい。
ちっちゃな老人のベンジャミンもその表情や仕草にちびっこらしさが感じられて
これまたとても微笑ましい。

どうやって撮影したんやろか。

ちっちゃな老人のベンジャミンはデイジーという少女と運命的な出逢いをします。
その少女を演じたのがエル・ファニングちゃん。めっちゃかわいい出逢いでした。
エルちゃんは後から知ったんですけどもダコタちゃんの妹さんなんですね。超かわゆい。

幼なじみみたいな存在からから始まってそれぞれの人生を歩みながら
ベンジャミンとデイジーはお互い生涯忘れられない存在になります。

d0012167_15465556.jpg

ベンジャミンは成長し船乗りとなります。
外の大きな世界へ出て人との出会いと別れを繰り返しながら青春時代を自分なりに大切に生きてゆきます。

出逢った人たちと深く関わってゆく。
でも、出逢いがあればその数だけいつか必ず別れが来ることも知ってゆく。

d0012167_21521396.jpg

その頃ベンジャミンが異国の地で出会ったご夫人。
どこかケイト・ブランシェットさまに似てるところがまた意味深でした。
この女性もまたすてきでしたし印象深い登場人物のひとりでした。


で、おくさまのこの映画の最大のお目当て。

d0012167_13295585.jpg

ベンジャミンの運命のひと、デイジー役のケイト・ブランシェットさま。

びゅーちふる。 そんでもって はっしょなぶる。(意味不明・・・)

あいらしく透き通ってます。
老け役もすごかった。
あの後の(どの後なのかはおクチにチャック)彼女の50代の女の背中が・・・忘れられないっす。

d0012167_1655569.jpg

バレーダンサーとして活躍していたデイジー。

d0012167_16124420.jpg

それぞれの青春時代が過ぎ何度か再会するふたり。

ふたりはお互い思いあっていながらもその後もなんやかんやとありましてすれ違い。

男と女、どんなに心で愛し合っていても、そのチャンスが目の前にあったとしても
結ばれるのにはやはりタイミングってのがあるのかなぁ。などと、思いもしたり。


ベンジャミンの外見も歳相応になり
d0012167_16393281.jpg

ベンジャミン40代後半。デイジー40代半ば。

ふたりの人生が重なります。

それぞれに人生の経験を積んだお年頃になってようやく結ばれる。
d0012167_16335595.jpg


「今のこの姿を覚えておこう」

とかなんとかってブラット・ビットさまが言ったと思うんです。
そんなこと言うから泣いてしもたやん。

尊く美しい一瞬。


この後、ベンジャミンは見た目が若返り、デイジーは年相応に老けてゆきます。

このふたりにとって時の流れというのがこれほど残酷なものだとは・・・

ベンジャミンが選んだ老後の生きる道。
そうするしかなかったのかな。

見た目は20代のベンジャミン。
どんなに若く見えてもはかなげで哀しい目が印象的でした。
その眼差しを受け止めたデイジーの姿もまた哀しくしたたかで。

見た目は若くても確実に老いてゆく男の甘えをデイジーは受け止めたんだと思いました。
女って、年を重ねると、愛する男の甘えを許せたりもするものだもん。

時間が逆に進んでしまう運命に生まれたとしても
あたりまえに時間と共に年齢を重ねて生きてゆくことも
どちらも平等に老いてゆくし、人生の限られた時間にも終わりがくる。
誰にも時間は止められない。

ベンジャミンは数奇な運命に生まれたけど自分が背負った運命を静かに受け止め
自分の生きる道を自分で選びひっそりと自分の人生を生きた人だったと思う。
最期はうらやましかったりもする。普通とは違うけど普通の人生やったと思う。

不思議と優しい気持ちになれて
この優しい気持ちをそのまま少しでも相方に注いであげられればいい妻なのでしょうけども・・・
なんせ、おくさまですから・。・

わたしももう、そんなに若くないけど、相方もまたそんなに若くもないし、
一緒に歳を重ねてこの先、共に老いてゆけるだろう人がとりあえず今は
わたしのそばに居てくれてるってことに安堵感を感じたりもしました。
[PR]
トラックバックURL : http://okusamayo.exblog.jp/tb/9464187
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by pinko_okusama | 2009-03-14 23:22 | おひとりさま映画鑑賞。 | Trackback | Comments(0)

専業主婦・おくさまのすてきなはずがすってんころりんな暮らしっぷり。そんなえらいこっちゃでそやけど幸せな日々の記録です。


by pinko_okusama