2006年 05月 01日
アイムソーリー、ママ。やっぱ、桐野夏生さんは凄い。
5月スタートです。
夏日になるそうな。
毛糸のおパンツからまだ卒業できていないおくさまです。こんにちは。
さて、つい先日、ヒューマニズムに目覚めたばかりのおくさまでしたが・・・
昨夜、その芽生え始めたヒューマニズムがコッパミジンコ。
なんでってね、
腰が砕けるほどびっくりするような世にもおぞましい物語を読んじゃったのです。
ってことで、
本日もまたおくさまの読後感想文で皆様にご迷惑をおかけします。
本日は少々支離滅裂でございます。お許しください。
っと、その前に・・・
サンドウィッチを作りました。
自分で作ると具がどっさり。
ハムと玉子とレタスのサンド。
鳥のから揚げ。
魚肉ソーセージのポテサラ。
お腹がいっぱいでございます。
では、いよいよ、ここからはおくさまの読後感想文でございます。
今日、ご紹介するのは桐野夏生さんの『アイムソーリー、ママ』でございます。
表紙からしてなんだかヤバそうゾクゾクします。
おくさまだけなのかなぁ~、図書館でなかなか出くわす事がめったにない桐野作品。
それがバッタリ出くわしたので本書の物語に関しては何の予備知識もないまま
うっかりお借りしてしまいました。
そう・・・
何の因果か、とんでもない物語に出くわしちゃっのでございます。
頭から煙が出そうなほどの興奮度。いえ、出ませんよ。出ませんけども。
桐野さんでなきゃ描けない濃厚な世界だとは思ってましたがあまりに異様で強烈。
おそろしや。で、おぞましや。で、気持ち悪かった。
で、絶品の後味の悪さ。
正直なところ、読まなかったことにしたい一冊でもあるのです。
早く読後感想文を書いて早く忘れよう。
期待を裏切らない濃厚でめっちゃ変なお話です。
桐野さんってどうしてこんなに変なことを考え出すのでしょうか。
すんごい創造力。憧れるし尊敬する。
『OUT』とか『残虐記』とかの閉鎖的などろどろさも嫌いじゃないけどこの物語は逃れられない異様などろどろさの中にどこか開放的でさえあってなぜかエンジョイしながら読みすすむ。
読み終わった後、確実に抱えるだろう深く重い嫌悪感を考えもせずに・・・
あたりまえなんですけども、決して普通の人は登場しない。
捨て駒の脇役だってその存在感に気を抜くことも出来ない。
そして、時々お約束の、おえっ、と軽く吐き気をもよおす描写も大サービス。
食欲と性欲を失うし。
人間(特におばちゃんたち)の醜い部分をこれでもかって感じに搾り出しつくすから情けない惨めっぽい嫌らしさが漂う。
桐野さんの作品ってちょっと油断して読んでいるとどんな怖ろしい罠が待ち受けているかもしれないから要注意だったりもする。
精神衛生上決してよくないだろう化物や化物予備軍な登場人物たちが織りなす物語が放つ濃厚に渦巻く異様なエネルギッシュさと見事なストーリー展開はやはり素晴らしい。
さて、物語ですが・・・
振り返るのもおぞましいのですが・・・
ネタバレ無用でございます。
そして今日もまた長いです。
主人公・アイ子のことを思い出しただけでも身震い。
もし、万が一、彼女と自分の人生が交差したりなんかしちゃったらと頭をよぎる。
そんなの絶対嫌。けど彼女のことを語り継ぎたいと思う妙な気持ちが湧いてくるのは何故だろう。
強烈でございます。
なにもかもが強烈なのでございます。
盗み、放火、殺人を繰り返す女子プロレスラーのようなごっつく不細工で醜い中年女・アイ子の姿が見え隠れしながらその半生が徐々に明らかになってゆきます。
娼婦の館で生まれ、施設で育ち、その生い立ちは異様な悲惨さを含み気色悪く哀れ。
両親を知らず、母親の形見だという古い汚れた白い靴に幼い頃から話しかけてきた。
大嘘つきでその時々で色んな人物を装う化物のような女が背負う醜い哀しさはちょっとは可哀想だったりもするんだけど。
狙った相手は逃がさない、金品を巻き上げ思いのまま人を殺して長居は無用のトンズラ主義。
そんなアイ子は今までどう生きてきて、何を求めて生きているのか・・・
幼少の頃のアイ子を知る人々、アイ子の魔の手に巻き込まれた人々。
どうしようもない異様な喘ぎ声も聞こえてきそうな気もする。
危うくアイ子に魅せられてしまうところだった。
登場してくるおっちゃんたちやおばちゃんたちも滑稽でめっちゃ変なんやけど、みんな必死。
個性的な人たちのお節介や悪意や狂気までもを巻き込んで物語はアイ子の出生の秘密を含みながら巡り巡って大騒動。
残りページが少なくなってきて、これ、どうけじめをつけるんだろうと思ってたら・・・
ラスト・・・
あっ、あかん、ヤバイ、逃げろっ!
アイ子と一緒に逃げようとしておくさまは腰が浮いちゃう始末。あちゃちゃ。
ってか・・・
この物語からわたくしに何を読み取れというのでしょうか?
その肝心の部分を全く理解できず、すっかりアイ子に巻き込まれ・・・。
ってことで・・・
支離滅裂な読後感想文を必死で書いちゃいました。アホですね^^;。
長文にお付き合いいただきまして、まことにありがとうございました。
夏日になるそうな。
毛糸のおパンツからまだ卒業できていないおくさまです。こんにちは。
さて、つい先日、ヒューマニズムに目覚めたばかりのおくさまでしたが・・・
昨夜、その芽生え始めたヒューマニズムがコッパミジンコ。
なんでってね、
腰が砕けるほどびっくりするような世にもおぞましい物語を読んじゃったのです。
ってことで、
本日もまたおくさまの読後感想文で皆様にご迷惑をおかけします。
本日は少々支離滅裂でございます。お許しください。
っと、その前に・・・
サンドウィッチを作りました。
自分で作ると具がどっさり。
ハムと玉子とレタスのサンド。
鳥のから揚げ。
魚肉ソーセージのポテサラ。
お腹がいっぱいでございます。
では、いよいよ、ここからはおくさまの読後感想文でございます。
今日、ご紹介するのは桐野夏生さんの『アイムソーリー、ママ』でございます。
表紙からしてなんだか
おくさまだけなのかなぁ~、図書館でなかなか出くわす事がめったにない桐野作品。
それがバッタリ出くわしたので本書の物語に関しては何の予備知識もないまま
そう・・・
何の因果か、とんでもない物語に出くわしちゃっのでございます。
頭から煙が出そうなほどの興奮度。いえ、出ませんよ。出ませんけども。
桐野さんでなきゃ描けない濃厚な世界だとは思ってましたがあまりに異様で強烈。
おそろしや。で、おぞましや。で、気持ち悪かった。
で、絶品の後味の悪さ。
正直なところ、読まなかったことにしたい一冊でもあるのです。
早く読後感想文を書いて早く忘れよう。
期待を裏切らない濃厚でめっちゃ変なお話です。
桐野さんってどうしてこんなに変なことを考え出すのでしょうか。
すんごい創造力。憧れるし尊敬する。
『OUT』とか『残虐記』とかの閉鎖的などろどろさも嫌いじゃないけどこの物語は逃れられない異様などろどろさの中にどこか開放的でさえあってなぜかエンジョイしながら読みすすむ。
読み終わった後、確実に抱えるだろう深く重い嫌悪感を考えもせずに・・・
あたりまえなんですけども、決して普通の人は登場しない。
捨て駒の脇役だってその存在感に気を抜くことも出来ない。
そして、時々お約束の、おえっ、と軽く吐き気をもよおす描写も大サービス。
食欲
人間(特におばちゃんたち)の醜い部分をこれでもかって感じに搾り出しつくすから情けない惨めっぽい嫌らしさが漂う。
桐野さんの作品ってちょっと油断して読んでいるとどんな怖ろしい罠が待ち受けているかもしれないから要注意だったりもする。
精神衛生上決してよくないだろう化物や化物予備軍な登場人物たちが織りなす物語が放つ濃厚に渦巻く異様なエネルギッシュさと見事なストーリー展開はやはり素晴らしい。
さて、物語ですが・・・
振り返るのもおぞましいのですが・・・
ネタバレ無用でございます。
そして今日もまた長いです。
主人公・アイ子のことを思い出しただけでも身震い。
もし、万が一、彼女と自分の人生が交差したりなんかしちゃったらと頭をよぎる。
そんなの絶対嫌。けど彼女のことを語り継ぎたいと思う妙な気持ちが湧いてくるのは何故だろう。
強烈でございます。
なにもかもが強烈なのでございます。
盗み、放火、殺人を繰り返す女子プロレスラーのようなごっつく不細工で醜い中年女・アイ子の姿が見え隠れしながらその半生が徐々に明らかになってゆきます。
娼婦の館で生まれ、施設で育ち、その生い立ちは異様な悲惨さを含み気色悪く哀れ。
両親を知らず、母親の形見だという古い汚れた白い靴に幼い頃から話しかけてきた。
大嘘つきでその時々で色んな人物を装う化物のような女が背負う醜い哀しさはちょっとは可哀想だったりもするんだけど。
狙った相手は逃がさない、金品を巻き上げ思いのまま人を殺して長居は無用のトンズラ主義。
そんなアイ子は今までどう生きてきて、何を求めて生きているのか・・・
幼少の頃のアイ子を知る人々、アイ子の魔の手に巻き込まれた人々。
どうしようもない異様な喘ぎ声も聞こえてきそうな気もする。
危うくアイ子に魅せられてしまうところだった。
登場してくるおっちゃんたちやおばちゃんたちも滑稽でめっちゃ変なんやけど、みんな必死。
個性的な人たちのお節介や悪意や狂気までもを巻き込んで物語はアイ子の出生の秘密を含みながら巡り巡って大騒動。
残りページが少なくなってきて、これ、どうけじめをつけるんだろうと思ってたら・・・
ラスト・・・
あっ、あかん、ヤバイ、逃げろっ!
アイ子と一緒に逃げようとしておくさまは腰が浮いちゃう始末。あちゃちゃ。
ってか・・・
この物語からわたくしに何を読み取れというのでしょうか?
その肝心の部分を全く理解できず、すっかりアイ子に巻き込まれ・・・。
ってことで・・・
支離滅裂な読後感想文を必死で書いちゃいました。アホですね^^;。
長文にお付き合いいただきまして、まことにありがとうございました。
by pinko_okusama
| 2006-05-01 12:54